リエゾン・コンサルテーション
大学病院だからこそ可能な実践的な学び
北里大学病院は1,200床(2021年3月1日現在)を有する総合病院であり、複数の専門分野に分かれた多数の身体科で高度医療を提供しております。その中で、精神科はリエゾン・コンサルテーションの診療を担っています。身体科から依頼された不眠・せん妄・希死念慮等の精神的問題への対応のほか、緩和ケアにおいて終末期の患者さんの心理・精神的な苦痛を和らげる役割や、救急救命センターでは大量服薬や自傷などによる自殺未遂事例の評価などが、身体科医師やその他幅広い職種との協働で行われています。直近では、新型コロナウイルス感染症で入院している患者さんおよび医療従事者の精神的なケアのためのコロナ心のケアチームも発足され、病棟からの診察依頼やコンサルトに応じております。
専攻医研修中に、指導医の下、上記のような幅広い領域にわたってリエゾン研修を行っております。そこでは鑑別診断とそのために必要な精神医学評価、医学検査、身体科疾患治療薬の副作用としての精神症状、および、必要な向精神薬を処方する際の、警告・禁忌・慎重投与・一般的注意事項・薬物相互作用・透析、妊娠、授乳の際の処方の判断といった内容を実践的に学ぶことができます。