教室紹介

多彩な教育スタッフと
ケースカンファレンス

当教室は、大学病院としては異色の精神科スーパー救急病棟、精神科アウトリーチチームを配備し、急性期から慢性期まで幅広く対応可能な北里大学東病院精神神経科と、リエゾン、緩和ケア、児童精神科を主とする北里大学病院精神神経科を基盤に、大学病院として高度専門医療を提供すると同時に市民病院としての役割も果たしています。
また精神科臨床医の育成には特に力を入れており「出向しなければ多くの症例を経験できない」ということはありません。100床弱の入院病床、1日300 名を超える外来、神奈川県精神科救急システムの基幹病院であり、精神鑑定や医療観察法の鑑定入院も受け入れている北里大学東病院と、児童精神科外来、リエゾン外来などを有する北里大学病院を主たる研修機関とします。そのため2年の研修を行えば、精神科医として一生の間に接する症例のうち 8〜9 割は経験できる診療実績と指導体制を整えています。

研修の主な舞台である病棟では、主治医、指導医、後期研修医で構成されるチームで診療にあたります。そのため毎週のチャートカンファレンスや日々の診療を通して、主治医と指導医から、基礎から専門的事項にわたって丁寧な指導を受けることができます。また系統的に精神医学全般の知識を学ぶ後期研修医向け小講義に加えて、一つの症例を取り上げてケースカンファレンスを月に2 回行っています。そこで担当医からのプレゼンテーション、主任教授による患者面接のあと、若い医師から上級医まで意見を出し合います。ケースカンファレンスは後期研修医のみならず、若手からベテランまで互いに磨き合う、教室員全員にとって重要な研鑽の場となっています。研修はこのような北里大学病院と北里大学東病院での研修を必須とし、それに教育関連病院である精神科病院と総合病院での研修を組み合わせて行っています。
つまり当教室で研修をすることで「どの施設に行っても、自信を持って臨床を実践できる」精神科医になることができるというのが、当教室の特徴と言えます。「精神科医としての初期の研修には、重症症例を大学という複数の専門家がいる場所でみて学ぶことが不可欠である」というのが主任教授の口癖ですが、それが実践されているのではないでしょうか。また教育スタッフは精神科のほぼ全領域を網羅する専門家をそろえ、気軽にいつでも相談できる体制を整えています。こうした特徴もあり、後期研修医には他大学出身者が多くを占め、教室内はいつも自由闊達な空気が溢れています。